令和3年6月28日に庄原市議会が再開し、重要な議案の審議が行われた。
まず会議では、議案第110号から第112号までの一般会計補正予算を一括で議題として取り上げた。これに対し、五島誠委員長(予算決算常任委員会)は、補正予算の内容を説明した。子育て支援や新型コロナ対策に関連する経費が含まれた。
質疑では、議案第110号における子育て世帯生活支援の周知方法に関する質問があった。また、経歴を追加する必要な質問も行われたものの、議案は全て可決され、賛成者は全員だった。次に、議案第107号、農業委員会委員の任命同意が提案され、これも無事に可決された。
特に注目されたのは、議案第113号、教育長の任命についてである。
市長の木山耕三氏は、再任の理由を説明したが、議会からは一身上の都合での辞退理由が求められた。これに対し市長は、「プライバシーの観点から」とし、詳細な説明は避けた。再び提案されたことに対し、議論は白熱し、賛成と反対の意見が交わされた。
教育長の任命に対しては、賛成12票、反対6票で可決されたが、反対者からは教育委員会の実績に疑問が呈されるなど、市民の声も反映された。
続いて発議第4号と第5号、地方財政の充実及び教職員定数改善に関連する意見書が提案され、議会全体で賛同を得て可決された。これらは今後の財政運営に影響を与える重要な内容であり、特に教育現場や社会保障関連の財源確保が求められることが強調された。
最後に、閉会中の継続調査が確認され、すべての議題が無事に終了した。