令和6年第3回庄原市議会定例会が6月10日に開会した。
議会では、事務局長から永年在職議員の表彰について報告があり、7名の議員が表彰されることを確認した。特に、宇江田豊彦議員は30年以上の特別表彰を受賞した。議長の林高正議長は、この受賞の意義を強調し、今後の地方議員の重要性に言及した。
日程に入ると、まず議長から会議録署名議員の指名が行われ、次に会期が6月28日までの19日間と決定された。この会期中には多くの議案が審議される予定。
続いて、令和5年度の繰越明許費、事故繰越し及び予算の繰越しについての報告が行われた。財政課長の福本敬夫氏は、繰越額が22億61万6,000円に及ぶと報告。特に、解体工事など大規模な事業が関与していることがうかがえる。
また、庄原市土地開発公社の経営状況や障害者福祉計画の策定についての報告も行われた。社会福祉課長の酒井繁輝氏は、障害者福祉計画の概要を示し、障害者に対するサポートの必要性を訴えた。
市長からは専決処分に関する議案が提出され、特に税条例の改正が焦点となった。税務課長の松本武士氏は、個人住民税や固定資産税の控除について説明し、議会の承認を得たことを報告した。これにより、令和6年度には1億2,000万円の減収が見込まれるが、地方特例交付金で全額補填されるとのこと。
その後、家庭的保育事業に関する基準の改正案や個人番号の利用についての改正が審議され、全ての議案が可決された。