令和3年第3回庄原市議会定例会が開かれ、市の施策に関連した重要な議題が取り上げられた。特に、スポーツ振興と地域活性化、健康づくりが議会での焦点となり、参加議員の活発な意見が交わされた。
まず、スポーツ振興については、國利知史議員が地域でのスポーツイベントの誘致について質問した。市長の木山耕三氏は、上野総合公園陸上競技場や道後山高原クロカンパークなどがあり、地域活性化を狙っていると回答した。また、近年のスポーツ合宿受け入れの実績として、2019年度は26,808人の受け入れがあったことも報告された。市長は「新型コロナウイルス感染症の影響で、合宿の誘致が厳しいが、アフターコロナを見据えた活動を進める」と述べた。
次に、高齢化社会における健康づくりについて議論が行われた。健康増進施策がスピーチされた中で、木山市長は「第3次庄原市健康づくり計画を策定し、身体活動や運動を推進している」と述べ、特に高齢者向けの生活習慣病予防が強調された。議員からは、フレイルチェックの強化の必要性が指摘され、今後の政策の重要性が浮き彫りとなった。
地域資源の活用としては、七塚原高原の管理運営が話題となった。議員の指摘を受けて、木山市長は、庁舎の保存と活用について、広島県の協力を得ながら進めていく意向を示した。
一方、芸備線の活用促進に関する質疑も行われ、木山市長は「沿線の市と協力し、利用促進に向けた取り組みを進めている」と述べた。特に、学生や通勤利用者の交通利便性の向上が重視され、今後も柔軟な政策が求められることが予想される。
最後に、坪田朋人議員による市のホームページ活用についての質疑があり、市長は「ホームページは市民との対話の手段」とし、さらなる情報提供と利用促進の必要性を認識していると答えた。情報の透明性と住民参加の重要性が再確認され、今後の施策に期待が寄せられている。
このように、今回の議会は、地域活性化に向けた多岐にわたる施策が議論され、市長を始めとする行政の積極的な姿勢が発表された。議員たちは市民生活の向上を目指し、様々な課題に取り組んでいく意気込みを示している。