令和5年第3回庄原市議会定例会が6月9日に開会され、多くの重要な議題が審議された。会期は6月30日までの22日間と決定され、出席議員は全員19名、議長は林高正氏である。
主要な議題として、庄原市土地開発公社および株式会社グリーンウインズさとやまの経営状況が報告された。管財課長である定光浩二氏は、土地開発公社の令和4年度決算について用地取得事業が実施されなかったことを説明し、収益的収入は7万4,100円、支出は7万5,000円で、900円の純損失となったと述べた。また、令和5年度の予算については、事務的経費のみが計上され、土地の購入予定はないことが強調された。
続いて、商工観光課長の堀井慎一朗氏が株式会社グリーンウインズさとやまの経営状況を報告し、令和4年度の売上高は5億563万9,185円であり、経常損失がマイナス358万7,382円であることが伝えられた。議員からの質疑では、補助金の取得状況に関する確認が行われ、雇用調整助成金を受け取っていないことも明らかになった。
その後、複数の議案が審議され、新型コロナウイルスに伴う特殊勤務手当の特例を廃止する議案や、税条例、森林体験交流施設の改正案などがいずれも賛成全員で可決された。また、工事請負契約の締結についても無事承認を受け、契約金額は約3億円と決定された。
さらに、令和5年度庄原市一般会計の補正予算についても議論が行われ、各対策が迅速に実施されるべく充実した内容が確認されている。特に、生活支援金や学校給食の補助が計画されており、社会福祉の充実を目指す姿勢が伺える。これに対して議員からは、特に生活急変世帯に対する対応が求められる場面も見受けられ、今後の監視と改善が期待される。
最後に、議長の挨拶により会議が閉会し、次回の議会は6月26日に予定されている。庄原市議会は、住民の暮らしを支えるための重要な役割を果たすべく、引き続き積極的な議論を推進していく姿勢が示された。