令和元年第5回庄原市議会定例会は、さまざまな課題と見直し案を議論する場となった。
特に注目の議題となったのは、庄原市森のペレット工場の現況である。この工場は年間150トンのペレットを生産予定だったが、実績はなく、経営状況が厳しいことが報告された。商工林業課長の掛札 靖彦氏が強調したように、「ペレットの製造実績はない」。今後は里山林産株式会社に業務委託し、再生可能な原材料の確保が鍵となる。
また、小中学校の教職員の勤務実態も話題に上がり、教育長の牧原 明人氏は「働き方改革取り組み方針」を策定し、教職員の勤務時間の改善に取り組むことが確認された。しかし、根本的な問題として多くの教職員が長時間勤務に苦しんでいる現状も指摘された。
男女共同参画の推進については、市長の木山 耕三氏が進捗や課題を示し、「地域社会の中での女性の役割を強化する」と述べた。特に防災分野における女性の重要性が強調され、さらなる参加促進が求められた。
国民健康保険事業については、保健部課長の伊吹 譲基氏が現行の保険負担の見直し、特に子供に関する均等割の廃止を国に要望していく考えを示した。
また、特定公共賃貸住宅については、住宅の在庫が高まる中、定住促進と地域活性化の必要性が浮き彫りとなった。市は今後も若者や女性へ、より高い意識を持って進めることが重要であり、地域の協力も欠かせないとされる。
最後に、地方自治体として重要な役割を果たすことから、きめ細やかな対応が必要である。市民の要望に真摯に耳を傾け、地域に根ざした施策の推進が求められている。議役の皆さんは、今後もお互いに協力し合い、庄原市の発展に寄与していく姿勢が重要である。