令和4年第5回福山市議会臨時会が2022年10月21日に開催された。
この会議では、令和3年度の決算認定や補正予算が重要なテーマとされた。特に、福山市病院事業会計の決算認定では、地域医療との連携が強調され、経営状況は14年連続の黒字を達成したことが報告された。企業会計決算特別委員会の西本章委員長は、「福山市民病院は小児救急患者を24時間365日受け入れる小児救急医療拠点病院の指定を受け、これまで大きな役割を果たしてきた。」と述べた。
また、水道事業会計の剰余金処分の認定でも、計画的な施設整備や経営基盤の強化の重要性が指摘された。公明党は、「この年度においても良質で安全な水道水を安定的に供給することが使命であり」と発言。具体的な成果としては、昨年度の純利益が15億9千万余に達し、利益剰余金も約33億6千万余に上ったと報告された。
さらに、一般会計においては、総務費が特別定額給付金等の増に付き増加するなど、経済情勢の影響が伺える。岡崎正淳議員は、「新型コロナウイルス感染症対策として、給付金の支給や支援施策の実施が求められている。」と訴えた。これに対応する形で、補正予算の提案がなされ、枝広直幹市長は、「生活者や事業者への支援策を講じるとして、燃油や電力、食料品の値上げに対する対策を強化する意義がある。」と強調した。
このほか、各特別会計の決算認定も進められ、委員全員の賛成によって可決される見込みである。特に、コミュニティへの福祉や医療の貢献が期待されている中、市民の生活向上にむけた重要な施策が確認された。枝広市長は、「市民生活向上のためには、今後も持続的な行財政運営が求められる」と述べた。新型コロナウイルス感染症による影響が続く中での施策については、引き続き注視が必要である。
このように、福山市の議会では特に医療・福祉、環境・水道事業に関する議論が中心であり、実質的な成果の担保と市民の負担軽減へ向けた取り組みが期待されている。今後の議会運営にも注目が集まる。