令和5年第1回中津川市議会定例会が開催された。主要な議題には、リニア中央新幹線対策についての中間報告や、議会改革特別委員会の活動状況などが含まれていた。特にリニア中央新幹線対策特別委員会の勝彰委員長は、その視察報告で工事進捗に関する情報を詳細に述べた。
勝彰委員長は「リニア工事においては、大鹿村での現場視察を通じて、残土処理や安全運搬について多くの知見を得た」と話し、地域との協議の重要性を強調した。また、具体的にはリニア工事で発生する残土の処理について、県や他自治体との調整が進んでいることを伝えた。さらに、地元の関係者や村役場との連携により、周辺住民への情報提供がなされている点を評価した。
一方、議会改革特別委員会の三浦八郎委員長は、高山市議会への視察結果を報告し、中津川市議会の取り組みの課題を指摘した。「オンラインでの委員会開催の可能性については、新型コロナウイルスの影響を受けたが、今後は災害時の対応にも注視しつつ検討する必要がある」と述べ、今後の改善策を模索していることを示唆した。
その他の議題として、令和5年度の中津川市予算が審議された。青山節児市長は、「持続可能なまちづくりに向け、リニアを活用した施策や子育て支援を考慮し、予算編成を行った」と説明した。合わせて予算規模が前年と比較して減少し、重要な施策の推進に注力する姿勢を示した。
今回の会議では、リニア効果を見越した整備計画や地域創生の戦略が提案され、今後の中津川市における発展のための施策が継続的に進められる意向が確認された。議会議員からは市民生活に密接に関わる提案や討議が行われ、実効性のある改善へ向けた熱心な意見が交わされた。