令和6年6月4日、大野市で開催された第439回定例会では多岐にわたる議論が行われた。
最初に、一般質問がスタートした。この中で木戸屋八代実議員は、主に「おおのヘルスウォーキングプログラム」について言及した。このプログラムによる参加者が令和5年度には約2,470人に達し、健康づくりの意識が高まっていることを強調した。市民からは「仲間づくりにつながった」などの肯定的な声も寄せられており、プログラムの成果が見え始めている。しかし、プログラム参加者への今後の政策の影響についても質疑し、市長からは参加者の健康増進のデータも用いているとの回答があった。
次に、学校運営協議会に関連する質問があり、特に有終南小学校では校庭の芝生化事業が進行していることが報告された。他学校に対する協議状況についても言及されたが、地域からの意見を十分に反映させる必要があると強調された。
また、中学校の再編についても話題に上がった。部活動の選択肢が増えることに期待がかかる一方で、加入状況などの統計も求められた。加えて、廃校後の施設利用についても協議が必要であり、各地域の意見を尊重しつつ、役立てる方針が求められた。
そして、林順和議員は持続可能な行政運営について質問。最近の報告書における消滅可能性についての市長の見解が求められ、市長は地域の活性化施策の重要性を強調。また、寄付金制度や使用料の見直しに関する取り組みについても言及され、地域との連携を強化する方針が明かされた。
最後に、猪嶋清文議員からは、道の駅「越前おおの荒島の郷」からまちなかへの誘客について質問があり、現状の把握が必要であるとされた。今後、市としてどういった施策で誘客を進めるのかが重要な課題となっている。
全体を通して、地域の声をどのように行政に反映していくか、またそれが市民の生活や業務にどのような影響を与えるのかが、今後の大きな焦点となる見通しである。