令和6年6月第439回大野市定例会が6月3日、午前10時に開議された。議事日程は二つに分かれ、中部縦貫自動車道等交通対策特別委員会の新たな委員選任が行われた。この際、議長である髙田育昌氏は堀田昭一氏を新たに同委員会の委員に選任することを報告し、異議なしと確認された。その後、一般質問が行われ、梅林厚子君が参加し、地域や教育に関するさまざまな課題について意見を述べた。
梅林君は、地域の歴史的な景観や文化的な資源についての実体験を基に話し始め、人々の生活における水の重要性や水循環政策に対する期待感を表明した。国による水循環計画の見直しが早まっている点にも触れ、特に災害時の地下水利用がどのように改善されるのかが重要だとの見解を示した。彼女はまた、大野市がどのように水の利用とその保全を図っているか、具体的な政策を問うた。
また、子ども関連の政策についても言及され、子ども若者計画の名称変更の理由や影響を質した。梅林君は保育士不足についても懸念を示し、具体的な施策の状況を問いただした。大野市教育委員会の横田晃弘事務局長は、保育士の質の向上に関する取り組みとその成果を提示し、学校内における不適切保育対策についても説明した。これに対し梅林君は、地域における子どもたちへのより良い支援体制の構築の必要性を述べた。
次に行われた山崎利昭君の質問では、財政状況や市政の機構改革が俎上に上り、特に人口減少への具体策と影響について詳しく委員たちに説明が求められた。市長は、地域経済の活性化や、今後の持続可能な財政運営について強調し、困難な環境下でも市民の生活を守る意気込みを述べた。業務連絡の際に市長が不在であることが議論を呼ぶ場面もあり、意思疎通の重要性が確認された。
防災に関する議論も展開され、伊東由起恵君は防災計画や避難所運営について質問した。避難行動要支援者プランの進捗状況や、災害時における女性の視点の必要性が語られる中、市は情報提供と事前の検討を進めることを確認した。
最後に、廣瀬浩司君の質問では、観光増加とそれに伴うタクシー需要の高まりが指摘され、ライドシェア導入についての具体策が説明された。今後の観光戦略には、民間主導の六呂師高原エリア活用が含まれ、訪問者にとって魅力がある体験が提供されることが期待された。