令和5年6月の定例会で、大野市の防災対策と文化会館のあり方について具体的な議論が展開された。
岸本一敏議員(大野市民の会)は、大野市における防災・減災の取り組みの必要性を強調した。
特に、気候変動の影響により増加する豪雨や水害に対し明確な施策を求めた。
その中で、避難所の見直しや高齢者への周知方法の適切さ、また避難行動要支援者の支援体制についても質問した。
文化会館のあり方についても多くの関心が寄せられた。
岸本議員は57年の歴史を持つ現在の文化会館が耐震基準が満たされていないことを指摘し、早期建て替えや改修の必要性を訴えた。
市長は、平成30年度に策定した基本計画を維持しつつ、新たな案として検討委員会で具体的な整備方向を見出していくことを約束した。
木戸屋八代実議員も文化会館の重要性を訴え、地域住民のニーズに応える文化的拠点の維持・発展を強調した。
また、タクシーの不足も問題視された。
山崎利昭議員は、駅前のタクシーの少なさを指摘し、観光誘客の観点からも交通手段の整備の重要性を取り上げた。
市は、地域のタクシー事業者との連携を通じて、公共交通網のさらなる充実を図る必要があると認識している。
介護タクシーの補助制度についても具体的に話し合われた。
介護タクシーは高齢者や身体に不自由がある方々の移動のために不可欠な存在で、現在の利用状況や補助制度の見直しが必要であると強調された。
特に、市外への通院の際に掛かる高額な料金に対して、さらなる支援が求められている。
このように、議会では市の防災計画、文化施設の整備、介護等の公共交通に関する提案が交わされ、市民のための施策をより実行に移す必要があることが指摘された。