令和3年6月に開催された定例会で、髙岡 和行議員が市長の政治姿勢について質問した。
髙岡議員は、コロナウイルスの影響により、商業や産業の状況が厳しい中、地方経済の活性化が求められていると指摘した。市長は、県内の高速交通網の整備や道の駅「越前おおの荒島の郷」のオープンなどを通じて、地域経済の活性化に取り組んでいると答えた。特に、越前おおの荒島の郷は5月末までに16万人以上の来場者を記録し、売上も1億2,000万円を超える好調な滑り出しを見せた。
次に、髙岡議員は人口減少について言及した。
ここ数年、本市の人口は減少傾向にあり、特に2020年の国勢調査においては、人口が31,324人と発表されるなど厳しい現実がある。市長は、各種施策を通じてこの傾向を逆転させる必要があるとの見解を示した。
また、越美北線の減便については市長自身も懸念を示し、国に対して支援要請を行ったことを強調した。しかし、その一方で、議員は人口減少対策として、安定した交通手段の維持が不可欠であると主張した。
教育長も不祥事に関して、再発防止のための取り組みを説明した。市としては、職員倫理規程の見直しや、コンプライアンスに関する強化が進められているものの、職員一人ひとりの意識改革が重要であると述べた。
最後に市議会では、どのように住民と連携して越美北線の利用促進を図るか、また市の支援策についての方向性を検討する必要があると再確認された。特に、住民の意見を取り入れた活動を通じて、越美北線を利用する気運が高まることを目指している。