令和4年3月の大野市定例会では、さまざまな重要な議題が議論された。特に公共施設等総合管理計画、公共交通の現状、そして道の駅「越前おおの荒島の郷」に関する質問が際立った。この会議では各議員が市民に寄り添った視点からの意見を交わし、積極的な情報交換が行われた。
最初に、公共施設等総合管理計画に関する質問が挙げられた。廣田憲徳議員は、公共施設の管理状況について具体的な数値を求め、吉田克弥行政経営部長は公共施設やインフラ資産の管理に注力してきたことを強調した。彼は、施設の利用状況や維持管理の方針を明示し、公共施設の再編実績として24件の施設廃止や用途変更を達成したことを報告した。特に、令和4年には新たな公共施設再編計画の改訂が予定されており、その中で老朽化した施設の見直しが進められる予定である。
次に道の駅「越前おおの荒島の郷」について、開駅からの来場者数が予想を上回る結果となっていると紹介され、出店企業との連携が今後の課題となると安達哲雄産業政策課長は述べた。道の駅の運営が地域産業の活性化に寄与しているとの意見が相次ぎ、地域の魅力を存分に活かす戦略が求められている。特に、開駅からの実績と今後の課題として、地域住民や観光客へのサービス向上が強調された。
公共交通の確保が話題に上がった際、木戸屋八代実議員が越美北線の今後について懸念を示した。地域住民の移動手段としての重要性を訴え、利用促進のための助成策を求めた。交通住宅まちづくり課長の乾川和則氏は、利用促進施策として回数券の助成を拡大し、サイクリングやナイトツアーの企画が進められていると説明した。地域の助け合いによる新しい公共交通の実証実験も計画されており、住民のニーズに合った交通手段の整備が要求されている。
この会議を通じ、多くの市民ニーズが直接議論され、今後の施策に反映されることが期待される。地域の発展に向けて、引き続き市民との対話を重視し、施策の推進へ努める姿勢が見られた。