令和5年3月7日に開催された大野市の第433回定例会で、さまざまな議題が取り上げられました。
会議では、中部縦貫自動車道の整備状況や少子化対策、人口減少対策など、重要なテーマが議論されました。
初めに、山崎利昭議員が一般質問を行いました。
これは約6年ぶりの一般質問であり、特に中部縦貫自動車道に関する整備状況について市長である石山志保氏に質問されました。
市長は、今月19日に勝原ICが、秋には九頭竜ICが開通することを報告。さらには、令和8年春には県内全線が開通する期待を述べました。
観光面においても、「天空の城越前大野城」や「日本一美しい星空」などの施策を強調。この開通により観光客の誘致を図るそうです。
次に、少子化対策の質問がありました。
市長は、少子化対策を重点プロジェクトとして進め、子育て支援を拡充していることを強調しました。特に、出産支援および医療費助成の制度を拡充し、経済的な負担軽減を図る方針を示しました。
また、中部縦貫自動車道開通に合わせた地域の活性化策も述べられ、新年度には具体的な施策が実施される見込みです。
猪島清文議員からは、県内の大学や専門学校への奨学金制度についても質問がありました。
この奨学金制度の廃止に関する理由を尋ねられ、教育長が詳しい回答を示しました。特に他の地域大学への進学者への支援策が重要であり、今後の見通しについても意見が交わされました。
また、タクシー利用に関する支援もあり、福祉タクシー乗車券制度や高齢者向け無料乗車券の利用状況が報告されました。
デジタル簡易無線機の活用や災害時の防災メールについても言及され、地域全体で安全なまちづくりを進める必要性が強調されました。
さらに、企業の人材確保に向けた取り組みについても議論されました。企業が行う奨学金返還支援制度を通じて、地元の若者が戻ってくるための仕組みの強化が図られています。
ただし、中学校の部活動の任意加入については、特に地域の課題として検討が進められており、生徒の主体性が重視される一方で、保護者や生徒への分かりやすい説明が求められています。