本日、令和2年6月定例会が行われ、複数の重要な議題が取り上げられた。
まず、ダニエル益資議員が提起したテレワークと業務のペーパーレス化について、市役所のデジタル化推進が求められる中で、川端秀和企画総務部長は国の基本対策を踏まえた取り組みを報告した。特に、新型コロナウイルス感染症対策として、テレワークの普及が喫緊の課題であり、オンライン化の推進が重要であると述べた。また、ペーパーレス化に関しても、一定の効果が期待されるものの、依然として押印文化が根強く、一律の進展は難しいとの見解が示された。
さらに、ダニエル議員の質問に対して、川端部長はテレワーク導入の具体的な時期については未定であるが、検討を進めていく意向を示した。市長の石山志保氏もSDGsの理念に合致した方向性を強調した。今後、これらの施策が実現するかどうかが注目される。
続いて、廣田憲徳議員は、まちなか循環バスとデマンド型乗り合いタクシーの関係について質問。市の現在の交通施策における収支や利用状況を踏まえ、副市長の田中雄一郎氏が現状のまちなか循環バスの利用者数やコストを説明した。特に、高校生の通学や日常の移動手段としてのバスの現状に対する課題は高まっている。今後の運行方式の見直しが求められる中、代替案としてデマンド型タクシーの導入を検討する必要があるとされている。
また、夏休みの宿題についても軽く触れられ、短縮された休暇期間の重要性が強調された。特に、宿題が子供たちの夏の体験を妨げる可能性が指摘される中で、教育委員会は今後の方針を検討する意向だ。
最後に、伊東由起恵議員の介護と在宅医療に関する現状の報告が行われ、地域における高齢者支援の重要性が再確認された。市の地域包括ケアシステムの強化が急務であり、行動に移す必要があるとする意見が数多く聞かれた。
このように、令和2年6月定例会ではテレワークの導入や交通施策の見直し、教育方針の検討、介護制度の現状を含む多岐にわたる課題について、市の取り組みが議論された。今後の行動が地域住民にどのように影響を及ぼしていくのか、注目が集まる。