令和5年12月定例会の中で、議員が市の施策に対する質問が交わされた。一般質問の中で特に注目を集めたのは、女性のがん対策、単身高齢者への支援、帯状疱疹予防に関する問題である。
日本共産党の野村勝人議員は、物価高騰に対する支援策を求めた。特に、都道府県ごとの支援金制度の拡充や、福井県の低い最低賃金が企業経営を圧迫している現状を挙げ、重点支援地方創生臨時交付金の早急な予算化を訴えた。市長は、政府からの配分に従い早急に対応する意向を示したが、具体的な支給時期には難色を示した。
次いで、女性のがん対策についても意見が交わされた。市のがん検診についての現状や、特に青年層向けのがん教育の必要性について議員から指摘された。市の担当者は、がん教育の取り組みに積極的に参加する意向を示し、進行中の検診事業の予約システムについて、現行の電話予約のみならずウェブ予約の導入を検討するとした。
また、檀上に立っていた伊東由起恵議員は、特に帯状疱疹ワクチンの接種に関する問題を挙げた。帯状疱疹の予防ワクチンは現在自己負担であり、助成事業の必要性について強い要望が寄せられた。市の健康長寿課担当者は、今後国の動向を注視しつつ、市独自の助成についても検討する意向を示した。
さらに、単身高齢者に対する相談支援も重要な議題となった。特に昨今増加傾向にある単身高齢者の支援体制について、見守り活動が地域の民生委員を中心に行われていることが確認された。担当者は、地域における情報共有や相談窓口の確立の重要性に触れ、これからの活動強化へ向けて考慮していくと述べた。
これらの質問を通じて、地方自治体としての市と市民のつながりをより強固にし、各施策を通して市民生活の向上を図るべきだという意義が強調された。今後の取り組みが期待される。
整備中の六呂師高原地域では、星空観光の推進が進められ、その際の安全確保や光害対策も報告がなされた。地域経済部長は看板設置や周知方法についての検討を進め、観光者の誘致を継続的に行うと述べた。将来的には宿泊施設の整備も予定されており、観光客の受け入れ体制が強化される予定である。
以上のように、議会の中で多様な問題に対する議論が行われ、今後の施策がどのように進められるか注目される。