令和2年8月20日、東温市議会臨時会が開催された。この臨時会では、非常に緊急かつ重要な議題が取り上げられた。
市長の加藤章氏は、招集挨拶で新型コロナウイルス感染症や豪雨災害に対する対応の必要性を強調した。特に、7月の豪雨災害に伴う復旧工事や、国の第2次補正予算を活用した各種事業の実施が議論の中心となった。その中で、令和2年度一般会計補正予算(第6号)の承認が求められた。
高須賀章夫財政課長が説明したところによると、今回の補正予算は、約9億727万円を追加するものである。この予算には、特に新型コロナウイルス感染症対応の地方創生臨時交付金を活用した新規事業に関連する経費も含まれている。また、復旧事業に対する財源の内訳も非常に重要な要素となっている。消防長の和田悟氏は、新型コロナウイルス対策としての過去の業務を引き合いにし、追加予算の必要性を再確認した。
質疑応答では、伊藤隆志議員が先ず、災害復旧進捗状況の詳細について尋ねた。これに対し、渡部祐二産業建設部長は、公共土木施設の著しい復旧進捗を報告した。農林振興課長の渡部啓二氏も、農業関連施設の復旧状況を説明し、9割以上の進行具合と確認した。
さらに、議案第6号に関連し、細川秀明議員が地方創生臨時交付金を受けた地域への光ファイバ整備の意義について言及した。光ファイバの導入により、テレワークやオンライン授業が可能になる点が強調されたが、過疎化防止の観点も欠かせないとされた。
討論が行われた後、議案は原案通りの承認を得る運びとなった。市長や議員らは、コロナ禍や災害に立ち向かうため、今後も連携を強化すると誓った。市民の安全と健康を守るための施策が堅実に推進されることが期待されている。