令和6年いすみ市議会第1回定例会では、市内中学校の部活動の地域移行やIT教育の進捗が主な議題に上がった。特に、部活動の地域移行は、減少する部員数や教員の働き方改革が背景にあり、関係者が集まり協議を重ねている。市内の部活動地域移行協議会は、令和6年度中にモデル部活動を地域移行させる計画を進めており、保護者負担や指導者確保の課題が検討されている。
また、タブレット端末導入後の活用状況も報告された。教育委員会によると、導入されているデジタル教科書は、英語、国語、算数など幅広い教科で行われており、オンライン授業も一部取り入れている。現時点で健康面への影響や生徒間のトラブルについての報告はなく、教育環境は円滑に機能しているようだ。
さらに、多文化共生についての課題も言及された。市内の外国人住民の増加に伴い、地域社会における外国人の支援体制の整備が求められている。市長は、国や県と連携しながら外国人が安心して生活できる環境の整備を進める意向を述べた。
海岸づくり会議についても質疑があり、県との協議の中で防潮堤の建設等が進められていることが報告され、今後の進行状況が注目される。これらの取り組みが市民の安全や共生社会の実現に向けた重要なステップになることが期待されている。