令和6年6月6日、いすみ市議会の第2回定例会が開催された。
本会議では、山口朋子議員が提案した市役所窓口への軟骨伝導イヤホン導入についての事項が大きな焦点になった。
市の窓口では、今後の高齢化に伴い、聴力に問題を抱える市民に対してさらなる配慮が求められる。現行の対応方法では、耳の聞こえにくい方へゆっくり話すなどの工夫がなされている。
しかし、筆談によるコミュニケーションは容易ではなく、スムーズな応対が難しい場合がある。これに対し、軟骨伝導イヤホンは装着が簡単で音漏れも少ない特徴から、高齢者や難聴者に寄り添った窓口対応を実現できる手段として期待される。
四街道市での成功事例をもとに、山口議員は導入の検討を求めた。この導入により、プライバシーを保護しつつ、効果的なコミュニケーションが図れる可能性がある。
また、安心できる学校健診の環境整備についても言及された。市ではプライバシー保護を徹底し、男女別の健診が行われていることや、必要に応じて女性職員が関与する配慮がなされている。これを踏まえ、今後も適切な診察環境を整備するよう求められた。
さらに、大原漁港のトイレ整備についても質問が寄せられた。市には既存のトイレが老朽化し、使用が不便であるとの指摘があり、漁港管理者との協議が進められている状況が報告された。今後は観光に対応したトイレの整備が必要とされている。