令和3年11月4日、いすみ市議会が開催され、市政に係る一般質問が行われた。
この日の会議では市政一般質問が中心となり、議員たちが様々な課題を提起した。
特に、超高齢化社会に向けた準備が重要であるとの声が上がった。元吉栄一議員は、2025年問題による高齢者の生活や介護人材の不足について言及し、県と市での連携強化が求められた。市では高齢者福祉計画や介護保険事業計画を通じ、地域包括ケアシステムの推進を図っており、今後もさまざまな施策を通じて高齢者が安心して暮らせる環境を整える考えを示した。
また、田井秀明議員は自治体のデジタルトランスフォーメーション(DX)について質問を行った。市は、国の推進するDX計画に沿った具体的な推進体制を構築する必要があるとされ、市民サービス向上のためにデジタル技術の導入が不可欠であるとの見解を示した。特に、マイナンバーカードの普及やオンライン申請の導入が鍵となる。
さらに、いすみ鉄道の課題にも触れられ、公共交通の維持のための市の支援について議論がなされた。議員間では、持続可能な交通手段の確保が重要であり、地域住民の移動手段を確保するためにも鉄道の支援が不可欠であるとの意見が交わされた。
各議員の質問に対し、いすみ市は、人気高騰中の新型コロナウイルス対策としてワクチン接種の進展や防災計画に基づく施策の強化などにも言及し、今後も市民の健康確保と生活の安定を図る方針を表明した。
全体として、いすみ市議会では、コロナ禍を受けた新しい生活様式への適応や、高齢化社会への具体的な対応策が強く求められた。議会からは、今後も市民と共同で地域の発展を図っていくようさまざまな要望が寄せられた。