令和5年11月29日に開催された第1回臨時会では、6件の議案が審議された。
この会議では、いすみ市議会の議員報酬を見直す条例や、特別職の職員の給与に関する条例の改正が重要なテーマの一つであった。市長の太田洋氏は、これらの改正について人事院や千葉県人事委員会の勧告に基づくものであると説明した。
具体的には、議案第1号と2号では、それぞれの期末手当支給月数が0.1月分引き上げられ、期末手当の総支給月数が年間で4.5月分となることが提案された。井上ひろみ議員はこれに対し反対の意見を述べ、市民の賃金が上昇していない現状を考慮し、議員報酬の引き上げには理解が得られないと主張した。特別職の職員の給与の改正についても同様の意見が示された。
次に、議案第3号では一般職の職員の給与改正がなされる。ここでは初任給や若年層を中心に、俸給月額を平均で1.1%引き上げることが提案されている。市長や課長の説明を受け、さらに詳細な議論が行われた。
その他に、令和5年度いすみ市一般会計補正予算の議案第4号が提出され、予算の総額が203億4千092万円に達することが決議された。この補正の主な内容としては歳入の中で寄附金と繰入金を含むことが挙げられ、また歳出では多岐にわたる項目に資金が分配される。
議案第5号と第6号に関してもそれぞれ介護保険特別会計と水道事業会計の補正予算が提案され、必要な措置が施行されることとなった。
最終的にはすべての議案が賛成多数で可決され、今回の臨時会は無事に閉会を迎えた。市民の声に耳を傾けつつ、今後も市政が進められていくことが期待される。