令和4年11月29日、いすみ市議会第3回臨時会が開かれた。
議案は7件あり、市長の太田洋氏が提案理由を説明した。まず、専決処分の承認議案について説明を行った。市長は、コロナ禍の影響で市民生活が厳しい状況にあると述べた。それに対し、全市民に1人5,000円の市内共通商品券を配布する事業を進めることとしたと強調した。
今回の補正予算は、一般会計において約58億円を追加し、予算の総額は183億円を超える。特に、民生費や衛生費が増加した背景には、市民支援と生活環境改善が求められていることがあると指摘した。一般職員の給与改定も行われ、議員報酬の改正が提案された。
市長は、条例改正の理由について人事院勧告を挙げた。期末手当が引き上げられることが市議会の質疑の対象となり、井上ひろみ議員が反対の立場で意見を表明した。井上氏は、「市民の厳しい生活と議員期末手当の引き上げが合わない」と述べ、反対に回った。
質疑なしの後、議案は原案通り可決された。これにより、議案第2号から第7号までが相次いで承認された。また、今回の臨時会の会期は1日のみであったため、議案の迅速な可決が行われた。
令和4年度の補正予算は、生活支援の観点からも重要な内容となっており、議会のスピード感が市民の期待に応えるものとなったと言える。議会は閉会を宣言し、出席者及び関係者に感謝の辞を述べて終了した。