令和5年12月7日に行われたいすみ市議会の定例会では、重要な議題が取り上げられました。特に目を引いたのは、子供の防犯対策や在宅の認知症高齢者の徘回対策、またサーフィンに関する教育の拡充が議論された点です。
まず、子供の防犯対策に関しては、黒須 美智雄議員が強調しました。学校や通学路での安全確保は子供たちの心身の健康を守るために不可欠です。悪化する治安状況に対して、地域や行政と連携した緊急の対策が求められています。黒須議員は「保育施設や学校施設の防犯対策を徹底し、特に子供たちが安全に通学できる環境を整えることが必要だ」と述べました。具体的には、防犯カメラの設置や通学路の見回り強化などが検討されています。
次に、在宅の認知症高齢者の徘回対策については、黒須議員が警察庁のデータを引用し、徘回を防ぐ施策の強化が必須と話しました。「徘回者の早期発見が何よりも重要」との認識のもと、地域住民の協力を得て徘回防止に取り組む方針が示されています。
一方で、サーフィン教育についても注目が集まりました。太田 雅彦議員は、近年いすみ市のサーフィン環境が整備されていることに触れ、特に子供たちに対するサーフィン教室の充実が必要だと訴えました。サーフィンを通して海の安全について学ぶことが、地元の文化継承にも寄与するとの考えが示され、今後他の小学校でも取り入れる計画があるとのことです。
道路の安全についても同様に重要です。特に高齢者や小学生の通行する道路の安全確保が求められています。高原 和江議員は「雑草が歩道を狭め、歩行者の安全を脅かしています」と指摘し、草刈りや歩道整備の強化を求めました。市はこれに応じ、除草作業や通学路の安全点検を行う方針を示しています。
議論の中で市民の安全を最優先に考えた行動が確認され、今後の対策が期待されます。これらの施策が早期に実行されることによって、住民の安心・安全が確保されることが期待されています。今後も継続的な取り組みが求められる中、議会の活動は地域の声を反映し、行動につなげていく必要があります。