令和4年9月1日、いすみ市議会第3回定例会が開催された。
議題では、出産・育児の経済支援や市内交通の将来像などが重点的に討議された。
大曽根信太郎議員は、出産・育児の経済支援について提起した。市の対策を評価しながらも、現在の支援策が少子化の改善には繋がっていないとの指摘があった。「子供を持ちたいが経済的理由で諦めているカップルも多い。実質的な支援が必要」と強調。具体的には、支援額を増額し、若い世代の定住促進を図るべきだと訴えた。
次に、小浜地区や丹ヶ浦の整備が取り上げられた。小浜地区の観光地化に伴う危険性や、観光客の増加に伴う交通の混雑が懸念されている。「崩落事故防止のため早急な整備が求められる」との意見が上がり、特に八幡岬の安全対策の必要性が課題として残った。
また、ビチャ川の整備問題も挙げられた。この川は悪臭や排水性の悪さが周辺住民の生活環境に影響を及ぼしている。特に、蓋をすることによる排水改善が求められ、さらなる調査が必要との認識が示された。
市内交通に関しては、輸送密度の低下が懸念されており、存続のための方策を検討する必要性が議論された。大曽根議員は「地域交通の供給を確保するため、電気自動車や自動運転の導入を考えるべき」と発言し、交通の将来像に不安を抱いた関係者からも同様な意見が多く寄せられた。
最後に、福祉避難所のガイドラインが紹介された。受入れ対象者を特定することで混乱を防ぎ、直接避難を促進することの重要性が示され、市は今後もこの方針に従って運営を行う考えを示した。