令和2年6月、いすみ市議会の定例会では、様々な議案や請願が審議された。
主な内容として、いすみ市税条例や国民健康保険税条例の改正が提案され、議員からの質疑も行われた。市長の太田洋氏は、「国の改正に則り、賦課限度額を引き上げる」と説明したが、一部議員からは反対意見もあがった。議員の井上ひろみ氏は「賦課限度額の引上げには賛成できない」と強調し、市民の実情に配慮する必要性を指摘している。
また、令和2年度いすみ市一般会計補正予算案も審査された。市長は、この補正予算が新型コロナウイルス感染症に対抗するためであると述べ、マスクや防護服の購入に258万5,000円を充てることを説明した。議員らは、この予算に関しても質疑を重ねたが、全体的には賛成される方向で進んでいる。特に、安全対策としての重要性が強調された。
教育に関する請願も重要な議題となった。義務教育費国庫負担制度の堅持に関する意見書や、2021年度教育予算拡充に関する意見書について、議員らは積極的に採択を進める姿勢を示した。これに対し、半場新一氏は「教育予算の拡充は市民にとって重要な課題だ」との認識を示しており、市民の期待にも応える内容となっている。
最後に、新型コロナウイルス感染症による影響を受けた市内の商工業者への支援策も議論された。議員からは「国や県からの情報伝達体制を強化し、柔軟な対応が求められる」との意見が出るなど、市の今後の取り組みに注目が集まっている。今回の議会では、市民生活を守るためのさまざまな施策が確認され、今後の実施が期待される。