いすみ市の第3回定例会では、市政一般質問が行われ、膵臓がん対策、幼児向けの防災教育、さらに八幡岬の崩落問題と大原公園の整備の必要性が議題に上がった。
特に膵臓がんについて、議員の田井秀明氏はその実態に言及し、膵臓がんの生存率が著しく低い現状を訴えた。
市内では、膵臓がんの早期発見と治療のために、尾道方式の導入を提案した。これに対し、健康高齢者支援課長は、いすみ市における膵臓がんにかかる死亡者数や、医療機関との連携のことを考慮し、啓蒙活動に取り組む意向を示した。特に地域医師会との連携を強化し、定期的な健診の受診を促す方針である。このため、具体的な指針や施策を検討していく必要がある。
次に、幼児向けの防災教育については、議員の田井氏が「ぼうさいダック」という防災教育用ゲームの導入を提案。このゲームは、幼児や低学年の子たちが災害時にどう行動するかを身につけるためのもので、楽しみながら防災について学ぶことができる。福祉課長は、導入を検討する意向を示し、危機管理課や消防署と連携しながら進めるという方針である。
八幡岬の崩落問題に関しては、大曽根信太郎氏が崖の浸食と国定公園内での安全対策の必要性を強調した。この地域は観光地としても重要であり、早急な対策の実施が求められている。建設課長は、県と協議しながら浸食対策を検討し、崩落防止策を進める姿勢を見せた。また、大原公園については、地域と協力して整備を進める考えが示されている。
市内での自然災害や事故に備えた対策が一層重要とされる中、各議員からの提案・要望を受け、今後の市の対応が注目される。