令和3年3月12日に開催されたいすみ市議会第1回定例会では、重要な議題が数多く審議された。
本定例会では、いすみ市の行政組織や職員の定数を見直す複数の議案が提案された。
特に、いすみ市職員定数条例の一部改正に関して、議員の井上ひろみ氏が反対の立場から意見を述べ、職員の大幅な削減が地域サービスに与える影響について懸念を示した。井上氏は、「経験の蓄積やサービス水準の低下を招く」と指摘。また、住民サービスの向上を求める意見も交わされた。
一般会計予算に関しては、新型コロナウイルス感染症の影響を考慮した内容が強調された。
井上氏は、「市民の生活が厳しい中、地場産業や子育て支援の充実が必要である」とし、さらなる施策の見直しを求めた。また、一般会計予算の中で医療費に関連する支出にも焦点が当てられ、身心障害者や高齢者への支援が必要であるとの意見が挙げられた。
議案として上程されたいくつかの条例については、特に福祉や教育に関わる内容が多く含まれ、市長の太田洋氏も市民の生活を守るための施策を強調した。重要な予算に関しては全会一致での可決が相次いだが、陳情第1号「75歳以上の医療費窓口負担について原則1割負担の継続を求める」件は賛成少数により不採択となった。
今後は、これらの議論を元にした施策の遂行が期待されている。市長は、地域経済の活性化や市民に寄り添った施策の推進に向け、連携の重要性を再確認した。
今回の定例会は、地域の課題に真摯に向き合い、さまざまな意見が交わされる場となった。