いすみ市議会は令和2年6月定例会を開催し、数多くの議案に関する質疑や討論が行われた。
特に、いすみ市の税条例や公共関連の改正案について熱心な議論が展開された。議案第6号においては、いすみ市税条例の一部改正が提案され、出席議員による質疑は無く、そのまま委員会へ付託された。議長の中村松洋氏は、「この件については市の財源確保に関わる重要な施策」と強調した。
また、いすみ市国民健康保険税条例の改正は、同様に質疑なしで進められ、経済状況に応じた税制の見直しが求められていることが示された。議案第8号、いすみ市手数料条例の改正についても、同様に進行された。
この会議では、財政課長の大家弘久氏が「福祉や健康保険の充実を図るためには、柔軟な税制が必要」と述べた。一方で、多くの税改正が提案される中で、市民への影響を考慮した議論も重要視されている。
井上ひろみ議員は、令和2年度の一般会計補正予算において消防費の中の災害対策費に関する具体的な質問を行った。危機管理課長の四宮秀総氏は「不織布マスクを1万枚、夷隅地域などの備蓄倉庫に配備する計画」と明言し、非常時の対応を力強調した。
加えて、夷隅郡市広域市町村圏事務組合の規約改正に関する議案も無事可決され、地域連携の強化が進むことが期待される。特に、環境問題に関する議案第14号、「小規模埋立て等による土壌の汚染防止」においても、多くの関心が寄せられた。
最後に発議第1号では、議員の費用弁償及び報酬の改正が提案され、新型コロナウイルスの影響で市民支援を重視した内容となっている。元吉基議員は、「この決定が市民からの信頼を得ることにつながる」と述べ、議会全体が一致して賛成した。