令和2年3月13日、いすみ市議会の第1回定例会が開催された。市議会では、令和2年度の一般会計予算を含む多くの議案が審議され、すべての議案が可決された。
まず、令和2年度いすみ市一般会計予算に関する議案が上程された。この予算について、市長の太田 洋氏は、財源の確保と各事業の推進を強調した。これに対し、議員の井上 ひろみ氏は、市民の生活基盤が厳しい現状に配慮する必要があるとの見解を示した。
また、新型コロナウイルス感染症に関する緊急の支援策として、緊急生活資金の貸付けや中小企業者への支援が図られることが決定された。これに対し、田井 秀明議員が申請に対する事務手続きの迅速化を求めた。市の担当課長は、申請の受付を3月16日から開始する予定と説明。
さらに、いすみ市教育委員会教育長の任命に関する議案では、赤羽 良明氏が再任された。市長は、赤羽氏の豊富な経験と識見が教育行政に寄与するとの期待を示した。
一方、議案第8号と9号については、井上氏が反対の立場から討論を行い、議員の報酬に対する増額について市民の理解を得られないとの意見が述べられた。議会はこれを受けて、さまざまな意見を反映した討論を実施。
最後に、監査委員の選任議案が採決され、小高 美一氏が新たな監査委員として選出された。市議会は今回の議会を無事に終え、今後のまちづくりに向けた前向きな姿勢を示している。