令和6年6月28日、豊橋市議会において定例会が開催され、主に滞りなく進行した。
会議では、令和6年度豊橋市一般会計補正予算(第1号)や、各種条例案、工事請負契約に関する議案など、多数の案件が上程された。
最初に、議案第55号、令和6年度一般会計補正予算については、総務委員会委員長の本多洋之議員が報告を行った。報告では、一般会計補正予算の目的や内容を説明し、「すべての計上事項について、審査の結果、適正に運用されることが期待されている」と述べた。
続いて、記号式投票に関する条例を廃止する議案では、議員から「廃止によって、事務的負担が軽減される期待がある」との発言があり、この意見に多数の議員が同意を示した。
一方、放課後児童健全育成事業の充実を求める請願についての質疑では、学童保育における問題点や追加予算の必要性が指摘された。小林憲生議員は「放課後児童育成事業は、共働き家庭や独り親家庭にとって欠かせない支援であり、その重要性は増している」と強調した。
さらに、豊橋市の長期的な発展に寄与する設楽ダム建設事業についても議論された。鈴木みさ子議員が「設楽ダム建設は、洪水対策のために不可欠」とし、その早期完成が求められると指摘した。
議会は各議案を採決に移し、多くの議案が原案通り可決された。例えば、豊橋市総合老人ホームつつじ荘条例の一部改正、及び工事請負契約に関する案件は、全員異議なしで通過した。
また、副市長の給料月額を特例により減額する条例については、管理責任を果たす良い前例として捉えられ、多数の賛成を得た。市長及び副市長の不祥事にかかわるこの減額措置は、今後の信頼回復につながるとの期待が寄せられている。
このように議会は、地域の重要課題を整理し、関係者の意見を尊重した上で、議論を進めていることが確認できた。地域活性化や災害対策を含む多岐にわたるテーマについて、今後の取り組みに注目が集まる。