令和4年5月13日、豊橋市議会は臨時会を開き、議席の一部変更から東三河広域連合議会議員の選挙までの12件を議題としました。
議長の田中敏一氏は、午後10時に開会し、議事に入る際に議席の変更を報告しました。続いて、会議録署名議員として及部克博議員と近田明久議員が指名され、会期は一日と決定されました。
特に重要な議案として、豊橋市議会議員の報酬に関する改正案や市長等の給与に関する改正案が示されました。総務部長の加藤智久氏は、「財務省の勧告に基づき、給与の改正が必要である」と説明し、期末手当の支給額を調整する特例措置についても言及しました。これに対し、伊藤哲朗議員は提案されている減額調整が職員のモチベーションに影響を及ぼす懸念を表明し、「新型コロナの影響を受けている中での引き下げは慎重に考慮すべきだ」と述べました。
さらに、国民健康保険税の見直しが議題に上がり、福祉部長の川島加恵氏は、「高所得者に対する税負担を増加させる一方で、中間所得世帯の負担の適正化を図る必要がある」と強調しました。鈴木みさ子議員は、限度額の引き上げを疑問視し、「市民生活に影響が出る」と警鐘を鳴らしました。
採決の結果、提出された複数の議案が可決され、建設消防委員会や福祉教育委員会が設立されることも決まりました。議会はその後、副議長の辞職及び新しい議長の選挙など、重要な人事案件を処理しました。
新しく議長に選出された堀田伸一議員は、「豊橋市議会の発展に尽力していきたい」と力強く述べ、閉会に際し感謝の意を表しました。議会は、引き続き市民のための地方行政を維持する姿勢を強調し、臨時会を終了しました。