令和3年1月28日、豊橋市議会臨時会が開かれ、重要な4件が議題に上がった。
主要な議題の一つとして、「令和2年度豊橋市一般会計補正予算」が提案され、審議が行われた。財務部長の黒釜直樹氏は、補正予算案の概要を説明した。
具体的には、歳入歳出それぞれ7億1,911万9,000円を追加し、予算の総額を1,771億9,218万9,000円に引き上げる内容だ。この補正予算には、新型コロナウイルスワクチン接種に向けた経費や、感染症対策、商業振興費が含まれている。ブラックな影響を受けた中小事業者への支援措置も盛り込まれている。
質疑応答の中で、近藤喜典議員は補助金の予算算出根拠を質問し、産業部長の加藤智久氏は、国の「Go To Eat」キャンペーンに関連して、飲食店を対象にした補助金の算出について説明した。この背景には、新型コロナウイルスの影響による経営的困難がある。
また、議案第2号「豊橋市基本構想」も提案された。市長の浅井由崇氏は、新構想が2030年度の目標年に向けたものであるとし、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を考慮したものであると強調した。
浅井市長は、社会の複雑化に対応するために、市民や団体、事業者との連携が極めて重要であることも述べた。市は新しい基本構想に向けた取り組みを進めている。
質疑では、中西光江議員がワクチン接種に関する人権問題について質問し、健康部長の撫井賀代氏は差別的取扱いが許されない旨を説明した。市はワクチン接種に向けた啓発活動も積極的に進めるとしており、地域の健康を守るために市民が情報提供を受けやすい環境づくりに努めることが示された。
今後、豊橋市はコロナ禍における新たな生活様式への対応や、地域経済の復興に向けて継続的に取り組む姿勢を示している。