令和5年6月15日に開催された豊橋市の定例会では、さまざまな議題が挙げられた。その中でも特に注目すべきは、消防団の今後の在り方に関する議論である。
尾崎雅輝議員は、急速な人口減少と少子高齢化が進む現代において、消防団員の確保が深刻な課題となっていると指摘した。消防団員数は年々減少しており、604名の団員数では十分な消防力を維持することが困難であると警鐘を鳴らした。次いで、小清水宏和消防長は、消防団員確保に向けた具体的な施策を示した。
消防団組織等改善協議会での意見を反映し、消防団員の報酬や装備の充実を図るべきとされ、面倒な訓練行事の軽減も必要であるとの意見が出た。尾崎議員は、このような改善策を通じて消防力を維持強化することが地域に求められると強調した。
次に、学校給食費無償化の取り組みについて中西光江議員が引き続き質疑を行った。昨年10月からの無償化により、多くの保護者が経済的な負担軽減を実感しているとのことである。しかし、議会での予算の可決が得られなかった影響で、給食費無償化が半年間で満了なんてことになるのでは、と懸念が示された。