豊橋市は令和3年度一般会計予算を含む一連の議案を審議し、この重要な予算が可決された。特に、令和3年度豊橋市一般会計予算は、前年に続く新型コロナウイルスの影響を乗り越え、将来を見据えた人づくりとまちづくりを目的に編成された。
市議会では、各議員から市長の方針や施策について多様な意見が発表され、特に教育に関連する施策については注目が集まった。
一般会計予算に関して、及部克博議員は、教育施策の重要性を強調し、子どもたちの健全な育成に資するための予算配分が必要と述べた。「特に、給食費の無償化は保護者の経済的負担を軽減する重要な施策です」と述べ、実施への期待を述べた。
これに対し、日本共産党の斎藤啓議員は、給食費無償化に疑問を呈し、低所得世帯への配慮が不足している点を指摘した。「生活が苦しい中、給食費無償化が本当に必要な支援となるのか、もっと具体的な施策が必要です」と警鐘を鳴らした。
また、教育問題に加え、交通政策に関する議論も活発に行われた。市内の公共交通機関の維持および充実は、地域経済や市民の生活を支える上で重要であるとして、複数の議員が意見を交わした。
さらに、議案第18号については議論が分かれ、多選禁止に関する条例が提案され、一部の議員が質疑を行った。反対意見も多く、「選挙で市民が選ぶ権利を侮ってはならない」との主張が聞かれた。
浅井由崇市長はこの条例について「市の健全な運営のため必要な施策だ」との説明を繰り返したが、反発も予想以上だった。
最終的に今回の定例会では、予算案や条例案の多くが可決され、議長の田中敏一氏は「引き続き市民と共に、迅速かつ柔軟な対応を行っていく必要がある」と述べ、会議を締めくくった。