豊橋市は令和元年6月定例会において、さまざまな重要なアジェンダに対する議論を行った。その中でも、特に注目を集めたのは、古池もも議員による「本市のSDGsへの取り組みと考え」及び「“日本でいちばん女性が輝くまち”について」の質問であった。
古池議員は、豊橋市がSDGsにしっかり取り組み、理念に沿った社会を目指していることを高く評価したと述べた。佐原光一市長は、SDGsを市政の方向づけとして捉え、関係者との連携を通じた持続可能なまちづくりの実現に向けた取り組みの重要性を強調した。さらに、SDGsには行政のみならず、市民の協力も不可欠であるとの認識が示された。
また、議員は「日本でいちばん女性が輝くまち」実現のため、市民への周知を強化し、理解と参加を促す必要性を訴え、女性が輝くための地域づくりの重要性を再確認した。古川尋久市民協創部長は、女性の多様な選択肢を尊重し、活躍できる環境整備が地域へ良い影響を与えることを説明した。
一方で、沢田都史子議員は、肺がん検診や糖尿病の重症化予防など、健康課題に関する質疑を行い、現状と課題について詳細な説明を求めた。その中で、肺がん検診の受診率が全国平均を下回っている現状が報告され、改善に向けた取り組みの強化が求められた。
さらに、地域の中小企業における労働安全衛生の確保や、ユニバーサルデザインの推進についても議論がなされ、市議会はこれらの重要な項目について本市の戦略を再確認した。
議案に関しては、令和元年度豊橋市一般会計補正予算や特別会計の補正予算が提案され、全体を通じて市民生活や産業発展に寄与する内容が十分に討議されたと見られる。予算案は議会においてすぐに審査に付託され、透明性のある運営が市民に示される期待が高まっている。