令和3年6月定例会では、豊橋市における様々な課題が取り上げられた。特に注目されたのは、愛知県のゼロメートル地帯での防災活動拠点の確保、豊かな海の保全、まちなかのにぎわい創出についての取り組みである。
二村真一議員は、愛知県における広域的な防災活動拠点の現状について質問した。
「愛知県では津波による浸水などの懸念があり、防災ヘリコプターの拠点整備の議論が進んでいる。「特に東三河南部地域では候補地として国道23号豊橋バイパス豊川橋が挙げられている」と述べた。
また、豊かな海を守るための取り組みについても触れ、「海水の栄養不足が影響している」との見解を示し、水質改善についての取り組みの重要性を訴えた。
さらに、まちなかのにぎわい創出のための複合高層ビル建設については、「この施設がまちの活性化に貢献することを期待している」と強調した。特に併設されるまちなか図書館や広場の利用促進が重要であるとした。
中西光江議員は、ギガスクール構想におけるタブレット端末の活用について言及した。「家庭への持ち帰りを通じて、家庭学習を深める機会としたい」と述べ、教育におけるデジタル化の推進を目指している。
石河貫治議員は、新型コロナウイルス感染症への対策として、ワクチン接種の拡大や検査体制の充実が必要であるとの見解を示した。「特に高齢者施設での検査結果は重要であり、迅速な対応が求められる」と強調し、衛生管理の徹底も訴えた。
また、豊橋総合動植物公園へのアジアゾウの導入についても言及され、今後の飼育計画や群れ飼育の意義が話題に上った。「象が地域資源として地域振興に寄与することが期待されている」とした。
梅田早苗議員は、障害者グループホームの重要性を訴え、職員の確保・育成について課題を指摘した。「特に、高度な支援が求められる障害者の受け入れ体制の整備が重要である」との見解も示された。一方、コロナ禍における女性の負担軽減に関連して、生活支援や生理用品の配布について、迅速な対応が求められていると強調した。
全体として、地域の持続可能な発展のための議論が展開され、豊橋市が直面している課題に対する取り組みの重要性が再確認される結果となった。