令和2年12月10日の豊橋市定例会では、防災、自転車活用推進、文化・スポーツ施設などに関する重要な質問が取り上げられた。特に、石河貫治議員は防災に対する取り組みについて流行している新型コロナウイルスの影響で、従来の市内の防災訓練を小規模で再開する必要性を強調した。感染症対策を考慮した避難所開設訓練を行った結果、全国から問い合わせがあり、他地域でも同様の訓練が始まっていることを紹介した。
次に、自転車活用推進計画について、石河議員は自転車の利用者が増加している中で、自転車ネットワーク路線の整備状況を質問した。古池弘人都市計画部長は、国土交通省のガイドラインに基づいた連携による整備を進めており、来年度には新たなネットワーク路線を拡充する計画があると答えた。
また、文化・スポーツ施設の整備に関しては、小原昌子議員が各種施設の老朽化や利用者のニーズに応えるための改善策について質問した。市民の声を基にした施設の改修や新たな整備の必要性が強調された。特に文化会館やスポーツ施設のバリアフリー化や老朽化対策が急務であることが指摘された。
二村真一議員は新型コロナウイルスに対する保健所や市民病院等の対応について質問した。特にPCR検査の体制の拡充が求められる中で、南病棟における感染症病床の確保が重要であるという認識が示された。さらに、コロナ禍の影響で多くの業界が厳しい状況にある中、経済的支援が必要との声も寄せられた。
新市長の所信表明の中で、教育や子育て支援として小学校の給食費無償化の実現が掲げられたが、中学校の給食費無償化の考えについて疑問が呈され、将来的な支援に関して期待が寄せられた。
最後に、各議員の質問を受け、浅井市長は、地域の皆さんと共に魅力を発信する政策を進めていく考えであるとした。また、各種計画の実施に向けて、協働を重視し、市民との対話を続ける重要性も強調された。今後の施策展開に対する期待が高まっている。