令和3年7月26日、豊橋市議会は臨時会を開催した。
主要議題としては、令和3年度豊橋市一般会計補正予算が提案された。
財務部長の朽名栄治氏が補正予算案を詳しく説明した。提案されている総額は1億2,031万5,000円であり、これにより予算の総額は1,288億7,419万2,000円に達することになる。主に新型コロナウイルスワクチン接種事業費や感染症対策費が含まれている。
特に、8月以降のワクチン集団接種に関わる経費の計上が特徴である。健康部長の撫井賀代氏は、ワクチン接種のスケジュールについて説明した。集団接種は8月8日から始まり、毎週日曜日に実施される予定である。
さらに、外国人対象の支援も強調され、母国語の違いによる意思疎通の課題に関しても配慮されている。今後、ポルトガル語やタガログ語の通訳者が集団接種会場に配置される。その結果、誰もが安心して接種を受けられる環境が整う見込みである。
しかし、ワクチンの供給不足が続いており、多くの市民が不安を抱いている。健康部長は、ワクチン供給が減少していることを認め、国に対して安定供給の継続的な働きかけが必要になると述べた。特に、インフルエンザワクチンの接種時期が近づく10月から11月においては、今後の対応が求められる。
本多洋之議員は、本予算の目的と集団接種の内容を確認し、現在のワクチン不足が影響を及ぼしていることを指摘した。これに対して、撫井氏は、供給が減少したため個別の医療機関での接種も難しい旨を説明した。更に、優先接種に関する具体的な配慮についても確認が取られた。
長坂尚登議員は、特に65歳以上や2回目未接種者への対応を質問した。また、市が考える優先順位と予約接種の方法についても意見を述べ、優先的に接種を受けるべき市民の声を地域社会で取り上げる必要があると訴えた。
このように、議会では補正予算に関する質疑が行われ、農業や市民生活への影響についての懸念が表明された。最終的に、議案は原案通り可決された。今後、執行部がどのように対応していくのかが注目される。