令和4年12月7日に開催された豊橋市の定例会では、様々な議題が取り上げられた。
特に注目されたのが、物価高騰による影響を受ける市内畜産農家の状況である。山田 静雄議員は、緊急要望書を市長に提出し、今後のさらなる支援策について言及した。これに対し、河合 博文産業部長は、現在の畜産農家の経営状況は厳しいとし、支援策の拡充が必要であると強調した。
続いて、宍戸 秀樹議員からは、若い世代のがん患者への支援の重要性について質問が出た。特に、AYA世代(15歳から39歳)のがん患者に対する医療体制が求められる中、渡辺 英仁市民病院事務局長が地域がん診療連携拠点病院としての役割を果たすことへの意義を述べた。彼と協力して多くの課題に取り組むべく万全の準備を進めていることが確認された。
豊田 一雄議員は、市民から信頼される政策策定の必要性を指摘した。近年、市における政策の混乱が市民に不安を与えているとし、これを打破するために市の対応を見直さなければならないと主張した。
広告料収入についての議論も盛り上がり、朽名 栄治財務部長がホームページや地域の施設に広告を掲載する農業収入の増加を目指す施策を報告した。ここでも競争力を強化するための新たな施策が求められる場面となった。地域間競争が激しい中、豊橋市も他市に遅れを取らないような取り組みを行う必要があるとされている。
さらに、松崎 正尚議員からは、地域協力体制や特定の災害対策の強化について意見が述べられた。特に、災害のリスクが高い区域における新アリーナの整備に関して慎重な判断が求められている。過去には新アリーナに対する意見が続出している中、今後の見直しも重要視されている。
最後に、長坂 尚登議員は、自治会非加入者等の円滑なごみ出しといった問題についても言及し、市が今後取り組むべき重要な課題として提案した。こうした多様な意見が交わされた定例会は、市の未来に対する熱い思いを示す場となった。