令和5年9月の定例会では、いくつかの重要なアジェンダが議論された。中でも、多くの議員が特に関心を示したのは、競輪事業と道路事業の進捗状況である。
競輪事業について、堀田伸一議員が発言し、豊橋競輪場の現在の運営状況と特別競輪の開催への期待を語った。具体的には、競輪場が市の財政に与える影響について述べ、一般会計への繰り出し金が年間6億円に達する見通しであることが報告された。また、競輪場整備の重要性と、来年開催される特別競輪に向けた準備についても言及した。
道路事業についても堀田議員が質問を投げかけ、国道23号名豊道路の進捗状況に関して、4車線化の整備計画について現時点での進捗状況を確認した。前田幸弘建設部長は、暫定2車線から4車線への変更が着実に進むと述べ、また、愛知県の主要地方道東三河環状線についても進捗があることを報告した。
また、災害時におけるボランティア活動と、それに伴うボランティアコーディネーターの重要性についても議論が交わされた。実際に、6月の豪雨で設立された災害ボランティアセンターが迅速に対応したという実績が紹介された。この体制を活かし、今後も民間事業者との連携が鍵となる旨が指摘された。
教育面では、古池もも議員が、子どもたちの意見をしっかり受け入れる仕組みの重要性を強調した。特に、学校での教育の中で、子どもたちの声を聞く場を設けることで、社会全体の意識を変えていく必要性について言及。このことに関連して、教員不足の問題も取り上げられ、教員の長期療養の状況や育児休業の取得などの実態が報告された。
その中で、川原元則議員が太陽光発電の設置例やその課題に触れ、特に地域住民とのコミュニケーションの重要性を強調する一方で、現在の日本における農業の衰退についても懸念を示した。農業の重要性は増しているにも関わらず、後継者不足や高齢化が進む現在、これを解決するための施策が必要であると訴えた。
全体を通じて、全ての議員が地域の安全や、住民の声を尊重しながら持続可能な発展を目指す姿勢が確認された。このように、今後も地域に根差した施策の推進が期待されるところである。