令和3年3月12日に開催された定例会では、豊橋市の様々な補正予算や新制度の導入に対する議論が行われた。
会議では、令和2年度豊橋市一般会計補正予算に関する議案が中心に取り扱われた。この補正予算は新型コロナウイルス感染症の影響を受ける市民へ迅速に支援を行うための重要なものであり、各議員の理解を求める必要があった。
向坂秀之予算特別委員長は、議案第14号をはじめとする各種議案について審査経過や結果を報告した。そこで提案された修正案には本多洋之委員をはじめとする21名によるものが含まれていた。修正案に対しても質疑が行われ、賛成意見が多く寄せられた。
廣田勉議員は、経済活動の正常化には時間がかかるとの見解を表明し、迅速かつ持続的な支援の重要性を強調した。新型コロナ対策基金の増額や透明性のある運用が求められるとの考えも示し、今こそ広範な活用が必要であると述べた。
一方で、鈴木みさ子議員は、がんばる市民応援基金条例案に反対の立場を取り、その財源の使い道が疑問視されるとの懸念を示した。議案第23号の成立で市民の努力を軽視していると指摘し、正当な扱いを求めた。彼女は市民からの寄附から得た資金の意義についても慎重な対応を求めた。
議案第15号および第16号に関しては全員異議なく原案通り可決されたが、議案第23号に関しては修正案が可決された後、徹底した議論が続いた。議案の内容に対する反対意見は鈴木みさ子議員のほかにも多くあり、議案にはさらなる修正が必要との意見もあった。
また、市長の説明により令和3年度豊橋市一般会計予算及びその訂正についても議論され、予算特別委員会に付託されることが決定された。このように、豊橋市議会では、市民の生活を守るための数々の施策が審議され、今後の対応についての議論が進められた。午前11時には次回の議会運営委員会が開催されることが決まり、散会となった。