令和2年4月30日、豊橋市議会の臨時会が開催された。
この会議では、議案の審議および各議員の選任が行われた。特に補正予算案や条例改正案が重要なテーマとして取り上げられた。市長が提案した補正予算案は、一般会計において10億1,443万7,000円の増額を求める内容で、新型コロナウイルス感染症の影響を反映したものである。佐原光一市長は「我が国の経済も新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、国難とも言うべき厳しい状況に置かれています」と述べた。
本市では、感染拡大防止と医療提供体制の強化のため、追加のPCR検査機器の購入や雇用調整助成金の上乗せ支給を行うことが提案されている。また、イベント中止に伴う経費の減額も求められた。これに対して、議会運営として18人で構成される予算特別委員会の設置が決定され、審査の後、各議案について討議が行われた。
議案第48号と第49号については全員異議なく原案が可決され、議案第50号も原案のとおり可決された。議案第51号および第52号についても、原案と同様に可決の運びとなった。一方、鈴木みさ子議員は、承認第2号の不承認を訴え、その背景には国民健康保険税の課税限度額引上げによる低所得者層への負担が大きくなる懸念があった。
続いて、議長の辞職、および新議長の選挙が行われ、田中敏一議員が新議長に選任された。田中議長は、新型コロナウイルスの影響を考慮し、迅速に対応策を進めることを約束した。副議長には松崎正尚議員が選出され、各常任委員会委員の選任も完了した。議会運営は引き続き新型コロナウイルスの影響を踏まえた形で進められることとなる。会議は午後4時02分に閉会した。