令和6年3月4日、日進市議会において、市内での野生動物やイノシシ被害についての議論が交わされた。特に、イノシシの生息状況が市民の生活に与える影響が重要なテーマとされる中、イノシシによる農作物被害が増加している現状が浮き彫りになった。
この日の会議で、ハクビシンやヌートリア、アライグマも市内で目撃される野生動物であり、これらは住民にとっての脅威となっていることが報告された。特に、イノシシによる農作物被害は全体の約7割を占め、農家にとって深刻な問題であることが確認された。
イノシシに関する被害を減少させるため、鳥獣被害防止計画が策定され、捕獲作業の強化や防護柵の設置補助などが行われている。その中で、令和5年度までに64頭のイノシシが捕獲されており、前年よりも多い捕獲数となった。
しかし、捕獲用の箱わなについては、母イノシシが子イノシシを先行させることで効果的な捕獲が行われていないという新たな頑張りも取り上げられた。箱わなの管理を委託されている猟友会の人手不足も相まって、今後の効率的な捕獲体制が求められている。
また、学校の老朽化対策についても話題が及び、特に西小学校ではコンクリートの劣化が進んでいることが報告された。2026年度には耐久性の調査を実施し、現状に基づいた計画を進めていく考えであることが確認された。
さらに、ゼロカーボンシティを目指す中で、公共施設での省エネ対策としてLED照明の導入や風力発電の利用、地中熱を活用したエコ設備についても議論が展開された。特に地中熱利用に関する技術の導入が、今後の施策として重要視される。
この日はまた、住民投票制度の役割や道の駅整備事業の進捗、滞納整理機構の存在についても重要な問題として取り上げられた。市民にとってdos重要な事業であるにもかかわらず、一部の議員が住民を請求する行動があることに対し、問題視する意見も見受けられた。
日進市の議会は、これらの様々な課題について今後も市民の声を重視しつつ、効率的な施策と広報活動の強化を促進し、持続可能な社会に向けて取り組みを続けることが期待されている。