令和3年3月5日、刈谷市議会では令和3年度予算案が議題となり、様々な重要な問題が問われた。本年度の一般会計総額は604億7,000万円に達し、特別会計を含む予算は946億6,025万円で、特に福祉サービスに多く割り当てられる。
中でも、介護人材の確保は喫緊の課題である。福祉健康部長の村口文希氏は、介護職の魅力向上事業として、各種イベントでの情報提供が重要であると述べた。また、高齢者に優しい住宅環境を推進するための施策も提案されている。これは、実際に現場で活動する市民との連携を強化し、継続的に行っていく必要がある。
交通安全についても質問が上がり、生活安全部長の可児伸康氏は交通事故の減少に向け、啓発活動や物理的な安全対策を強化する計画を説明した。また、交通安全の施策は特に高齢者と子供をターゲットにしている。
その一方で、生活保護の申請についても議論が交わされた。相談件数が増加する中、申請数はこれまでの状況と比べて厳しい結果にある。人道的な支援に向けた取り組みが求められ、申請手続きにおける厳しい条件も指摘され、改善が急務である。
再開発事業や公園整備に関しても、刈谷市は地域の歴史や文化を重視し、将来の魅力的な都市形成に努めている。特に亀城公園の整備については、地域住民の声を反映しつつ、地域全体へのアンケートを実施する意義が強調された。
最後に、予算案の策定に当たっては、市民の生活をしっかりと支え、健全な財政運営に寄与する必要性が訴えられた。市は、引き続き市民と共に歩む視点を大事にし、財源を有効に使った施策を実施していくことが重要である。