北杜市の議会は、指定管理者制度の取り消しに関する議題が取り上げられた。
特に、「道の駅はくしゅう」を管理していた運営組合による運営の不備が問題視され、議員から多くの質問が寄せられた。秋山俊和議員は、前指定管理者が協定に基づく諸帳簿の提出を守っていなかった点や、財務管理が適正でなかったかを確認し、長期的な財務状況に懸念を示した。産業観光部長の清水博樹氏は、昨年度の納入金の不履行を指摘し、新たな指定管理者がアルプス株式会社となる見通しを述べた。
さらに、乳がん検診の受診率向上策が求められた。市民の健康を守るため、早期発見の重要性が再確認され、受診しやすい環境作りが必要であるとの意見が相次いだ。また、地域での風しん対策について、抗体検査やワクチン接種が推奨され、市民に対しての啓発が求められた。
特定空き家対策に関する議題では、所有者不在の危険な空き家が増加しており、これに対する取り組みが求められた。市は空き家の現状を把握し、必要に応じて支援を行うことで、地域の環境を保つための対策を進める姿勢を示した。
森林保全に関しては、北杜市の森林経営管理法が施行され、持続可能な方法で森林の整備・管理が進められることが期待されている。藤原尚議員は、これら施策の実効性を確認し、今後の取り組みに対してフォローアップを行う必要があると強調した。市民に対して、環境保全に積極的に貢献する機会を提供していく意義についても報告された。
また、長坂総合スポーツ公園の改修議題では、スポーツ活動を通じて地域コミュニティのつながりを強化し、市民のスポーツ参加を促すための施設の整備が必要とされ、現行のスポーツ環境を見直す契機として捉えられた。特にサッカー場が人工芝化されることで、地元のスポーツ団体や学生に多様な活動の場が提供されることが期待されている。各議員は、移住定住の促進や地域活性化のためにも、道の駅やスポーツ公園の活用が鍵であるとの認識を示した。