令和6年6月5日、富士河口湖町にて第2回定例会が開会された。この日は、副議長の選出を含む重要な議題が扱われ、議会の運営に関するさまざまな報告が行われた。
新たに副議長に選出されたのは中村拓郎氏であり、選任過程では異議なく承認された。就任の挨拶では、議会の運営と町政の推進に全力で取り組む姿勢を表明した。
町長の渡辺英之氏は、議題の一環として自らの所信を述べ、特に最近の地震や自然災害への備えの重要性を強調した。町はこれまでに河口湖温泉旅館協同組合と災害救助法に基づく協定を締結し、深刻な災害時には宿泊施設が避難所として機能する体制を整えていることを報告した。
また、町長は観光業の回復を受けた経済的影響についても触れ、特に訪日外国人観光客の増加に寄与する施策を積極的に推進する考えを示した。観光資源の発信と分散化を図る取り組みとして、今後、地域のイベント情報を集約する専用サイトを立ち上げる考えが述べられた。
特に、宿泊税や観光振興策の導入に関しては、町民や観光施設運営者との十分な協力が求められるとし、慎重に進めに行く姿勢を示した。この宿泊税の導入については、すでに検討作業部会が発足しており、対象の業者との協力体制を築きながら、市町村間での調整を図る必要性も指摘されている。具体的な税率については今後の検討事項として次回以降の議会に持ち込む予定である。
そのほか、低所得者支援や物価高騰への対応策も報告され、特に燃料費や商品の価格上昇に直面する世帯への支援策が求められている。サポート体制を強化し、町民の生活が安定するよう手続きを迅速化させていく方針を示した。
最後に、当町の未来を担う児童支援については、こども家庭センターの設立や福祉施策の充実が報告された。少子化対策の一環として、重要なアプローチを続け、地域に根ざした子育て支援の強化に努める意向が表明されている。