令和5年3月定例会が2月28日に開かれた。議会では令和4年度一般会計などの補正予算の議案が多く提出され、全て可決される見通しだ。一般会計補正予算には、収入の不動産売払収入が含まれ、具体的にはテニスコート跡地の公売による308万3,000円があると報告された。市はこの収入が申込説明会での参加者数予想より少ないことを示し、需要に応じた予算計上が必要と述べた。
また、議案第2号(国民健康保険事業特別会計補正予算)では、基金への繰越金の理由が問われ、今後の医療費負担に備えた積立てとの答弁があった。長門市では医療費の高騰が続く中、安定した保険運営のために基金の活用を重要視している。
さらに、議案第8号(一般会計予算)では、206億円となる予算が示され、これは昨年度比で6.8%増加することが見込まれる。市はこの予算案をポストコロナ時代を見据えた「新たなステージ」と位置付け、子育て世代支援や企業誘致の施策を強調した。江原市長は、「この予算には市民からの多様な要望を反映させた」と説明。
最後に、交通政策についての質問では、デマンド交通が導入されたことを報告し、今後も地域ニーズに応じた運行改善に務める意向を示した。市は今後も持続可能な移動手段の提供を目指していく姿勢を明確にした。