令和4年3月の長門市議会定例会が開かれ、一般質問が行われた。
議会では、新型コロナウイルスの影響が長期化している現状に対し、市ではワクチン接種のスピード化が求められた。ひさなが信也議員は、3回目のワクチン接種の進捗状況を問うた。江原達也市長は、医療機関16カ所での接種体制を構築し、高齢者の接種率は県内よりも高いと述べた。具体的な数値として、接種率は30.26%で、全国平均を上回っていることを強調した。
次に図書館の利用について質問があった。綾城美佳議員は、利用者数減少を指摘し、図書館の役割が地域の知識の豊かさに寄与することを強調した。伊藤教育長は、図書館が地域に根差した施設として機能していくための取り組みを継続することを表明した。
また、公共施設のトイレ廃止化に関する議題では、重廣正美議員が高齢者や障害者の便宜を図るため、洋式トイレを増設するよう要望した。市長はユニバーサルデザインとして今後も努力していく旨答えた。
さらに、廃棄物処理についても様々な質問が集まり、地域ごとのごみ出し支援の必要性が挙げられた。市民生活部長は、現在のサービス内容を改めて確認し、今後も地域の支え合う姿勢を重視することを述べた。
特に観光振興策について、岩藤議員が地域資源を活用した自立した観光地創出の必要性を指摘した。市長は、観光施設の連携を評価し、観光資源の結集による地域のブランド力向上を約束した。さらに、観光コンベンション協会の役割についても言及し、持続可能な観光に向けて関係者と連携して進めていく方針を示した。
最後に、入札契約制度については吉津弘之議員が指摘した。指名競争入札が増加する中、品質確保の課題も提起された。市長は特命随意契約を通じて地元企業の支援を強調し、今後も透明性ある運営を目指すと述べた。