令和5年第1回長門市議会臨時会が、5月12日午前9時30分に開会した。
今回の会議では、特に令和5年度長門市一般会計補正予算(第2号)などの重要な議案が取り扱われた。行政報告では、江原達也市長が新型コロナウイルス感染症に関する状況を報告し、感染症の位置づけが変更されたことによる影響について言及した。市長は、今後も感染リスクの高い高齢者への対策が必要であると強調した。
■補正予算の内容
江原市長は、令和5年度一般会計補正予算の概要を説明した。
補正総額は2億500万円で、総額は208億7,212万7,000円に達する。歳出では、食鳥処理場整備事業に予算を追加している。
また、補正に伴い国庫支出金が2億500万円増加することも報告された。
■税条例の改正
議案第2号について、綾城美佳議員が質問し、税条例改正の主な内容について説明を受けた。新たに森林環境税が導入され、1人当たり年1,000円を徴収することが決定された。さらに、次年度から市民税とともに賦課される予定である。
■議長・副議長選任
会議では、議長と副議長の辞職およびその選挙も行われた。南野信郎議員が再び議長に選任され、岩藤睦子議員が副議長に選ばれた。新たな議長として、南野議員は議会の信頼構築と市民との対話を重視する方針を示した。議員間の民主的な議論を促進し、市民の声を反映させる努力が必要であることを強調した。
■今後の展望
市長は、ウィズコロナ社会として経済の再生に向けた取り組みを強化する考えを示した。特に観光振興に寄与する施策を進め、国際観光客の受け入れ体制についても言及した。
議会の運営においては、議員の新たな提案や地域問題解決に向けた活動が期待されている。各議員は地域課題を共有しながら、長門市の発展に向けた議論に注力する意向を示しており、その成果に期待が寄せられている。