令和4年6月14日、長門市議会での一般質問では、議員らが多様なテーマを取り上げた。交通安全や漁業支援、新しい公共交通システムの導入が話題に上ったが、特に目立ったのは地元の交通安全対策についての質疑だった。
西村良一議員は、小中学生の登下校時における交通安全対策の現状について質問した。教育長、伊藤充哉氏が回答し、市内の交通指導員やボランティアによる活動が行われており、地域全体での見守り活動が重要であると強調した。
さらに、西村議員は不要となった漁網等の処分についても言及する。廃業に向けた高齢漁業者の支援を求め、市長、江原達也氏が地域全体での連携支援を約束した。このような支援が、地元漁業の持続可能性を高めることではなく、実際の廃業者に寄り添う必要があるとの意見も共感を呼んだ。
また、米弥又由議員によるデマンド交通についての質問も行われた。市長は、交通手段を確保することこそが全ての市民に平等な移動の権利を保障するものであると力説。高齢者や障害者に配慮した施策の重要性が多くの議員から語られた。
一方、田中千秋議員はバリアフリーや障害者対応の推進に焦点を当てた。市のバリアフリー施策に関する発言は、市民の生きやすさを向上させる意義について共感を得た。教育長は、すべての児童生徒が安心して学校生活を送るための施策を引き続き強化することを約束した。
このように、長門市議会での議論は地域住民の安全や生活の質を高める具体的な施策に焦点が当てられ、交通、安全、教育を中心に多くの意見交換が行われた。市民の生活が安全であるよう、地域全体としての協力意識がさらに醸成されることが望まれる。