令和6年6月19日、長門市議会の定例会にて、さまざまな重要な議題が取り上げられた。この中で、不登校児童生徒への対応や、道の駅センザキッチンの駐車場不足についての問題が特に焦点とされた。
議会では、まず不登校の状況が議論された。教育長の伊藤充哉氏は、市内の不登校児童生徒数が48人に増加していることを報告し、原因の多様性についても触れた。学校生活に起因するものや、家庭の環境、本人自身に起因するものまで、多岐にわたる要因が存在し、大変な課題であると認識していると述べた。教育委員会では、オンライン授業や別室での個別学習を通じて支援を行っており、保護者と児童生徒に寄り添った対応が重要との考えを示した。
次に、道の駅センザキッチンの駐車場不足が続いている問題が、田村大治郎議員によって取り上げられた。市長の江原達也氏は、現在約160台の駐車場があるものの、マリオットホテルの開業に伴う減少を懸念している。特に繁忙期の来客数が急増する中、臨時駐車場を借りる必要があるため、駐車場不足は深刻な問題だ。江原市長は、契約業者と駐車場不足の影響を極力少なくするよう打ち合わせを行うとの意向を示した。
また、職員採用に関して、江原市長は応募者数の減少が続いていることを懸念し、必要な人材確保のための方針を示した。特に資格職の確保が難しく、社会人経験者を対象に試験を実施することも検討している。さらに、市では職場環境の改善と心理的安全性の向上に努め、ストレスチェック実施や職員の健康管理に注力していることも報告され、多様な人材確保に向けた取り組みが強調された。
最後に、長門市のふるさと納税制度についても触れられ、寄附者が希望する選択肢を増やすことの必要性が提案された。他市の事例を参考にしながら、地域産品の選択肢を広げることで寄附額の増加を狙う考えが示された。江原市長はこの点について、前向きに研究していく意向を示した。